詰め物が取れてしまったんだけど、着けられますか?
電話での患者さんからの問い合わせで一番多い質問が、取れてしまった銀歯などの詰め物や被せものを再び着けることができるかどうかという質問です。
歯の状態によって着けられるかどうかは変わるのですが、確率としては着けられるのは3割くらいではないかと思います。
取れてしまったものを再び着けられる条件としては、歯が虫歯になっていないこと、歯が欠けていないこと、詰め物が破損していないことなどが条件になります。ただ実際には虫歯になってしまったことをきっかけに取れてしまう場合が多く、取れたものはそのまま着け直して治療を一回で終わらせることができるのは体感としてはやはり全体の3割程度ではないかと思います。
虫歯になっていて着けられなかった場合は虫歯の治療になるのですが、虫歯が浅い場合は虫歯を除去して型を取り、二回目の来院で装着して治療を終了することができます。ただそれも比較的幸運なケースで、虫歯が神経に達していたり、膿を持っている場合は歯の根の治療になり、最短でも治療終了までに5~6回の来院が必要になることもあります。
時には歯が根の方まで割れることによって詰め物、かぶせ物が取れるケースもあり、この場合は歯自体を残すことが難しくなってきます。
詰め物やかぶせ物が再び着けられるかどうかという問合せがあった場合は、「実際に口の中を見てみないと着けられるかどうかわかりません」とお答えするしかなく大変心苦しいのですが、それは上記のように状況によって治療の回数までもが変わってくるという事情があるからなのです。ただ確率としては3割くらいの確率で着けられるかもしれないと思っていただければいいのかなと思います。