歯科医師に自動的に与えられる資格

食品衛生責任者

歯科医師免許を持つことによって自動的に得られる資格の一つとして食品衛生責任者があります。 食品衛生責任者は飲食店を開業する時に定め置く必要があります。

食品衛生責任者という資格自体は丸一日講習を受ければ取得できる資格ですが、1万円前後の受講費用がかかる上、講習も人気で東京では3か月先まで満席の状況です。

飲食店に必ず一人置かなくてはいけないので有用性は高いのですが、もちろん飲食店の食品衛生責任者になったという歯科医師は聞いたことはありません。歯科医師をリタイア後に飲食店で食品衛生責任者をしている人は全国を探せばもしかしたらどこかにいるのかもしれません。

食品衛生管理者

食品衛生責任者とは別に食品衛生管理者と言う資格もありますが、こちらも歯科医師であれば自動的に資格が与えられます。

食品衛生管理者は食品加工工場などに定め置く必要があり、通常は30万円ほどの費用をかけ30日ほどの講習を受講しなければなりませんが、歯科医師はこれを免除されます。

食品衛生管理者をしているという歯科医師もやはり聞いたことはありません。

歯科医師が食品衛生責任者や食品衛生管理者に自動的になれる理由として、大学で公衆衛生学細菌学を履修し国家試験に合格しているということがあります。ちなみに歯科医師でなくても歯学部を修了していればいいそうです。 医師、獣医師、薬剤師も同様に自動的にこれらの資格を取得できます。

その他

作業環境測定士衛生管理者なども無試験で資格が付与さます。

かつては衛生検査技師も

かつては衛生検査技師も申請すれば取得できたようですが、2011年からは取得できなくなったようです。

一部免除という場合も

臨床検査技師労働衛生コンサルタントは受験資格が付与されたり試験の一部が免除になります。

運転免許取得の際も少しだけ免除

また自動車運転免許取得の際は応急救護処置講習が免除になります。最も身近な資格なのでその利益を受けそうですが、ほとんどの人は大学の歯学部を卒業する前に運転免許を取得してしまうので、この恩恵を受ける人は少数です。