治療中に目を開けるか閉じるか
歯科の治療中に目を開けてればいいのか、閉じていればいいのかという疑問をインターネットなどで時々目にします。端的に言えば目を閉じているのが「どちらかというと」正解です。
理由としては治療器具を落としたり、薬液が目に飛んだりして目を傷つけることが無いようにするためです。しかし、治療器具を患者さんの顔の上を通過する形で移動させたり、薬液を飛ぶような形で使うことは決してないので安心してください。ただ念には念をという意味で目を閉じていただいた方がより安心です。ですので、目を閉じると怖いという方は無理に目を閉じることはお願いしていませんし、実際目を開けたまま治療を受ける方も中にはいらっしゃいます。
歯科医院によっては治療中、目の上にタオルをかけることもありますが、当院では現状、患者さんの視界の自由を確保する意味でもタオルは使用しておりません。ご希望の方はタオルをおかけしますのでお申し出ください。
ただ個人的には目を閉じていただいた方が治療はやりやすいです。研修医時代に治療中ずっと目線をずっと私に合わせ続ける患者さんを診たことがありますが、いやまあ、やりにくかったです。さすがに目線をずっと合わせてくるのでなければ、患者さんが目を開けていること自体は慣れましたが、傍から見ると親族でもない大人同士がお互い目を開けて至近距離にいるのは奇妙と言えば奇妙な事なのかもしれません。
どちらでも構いませんが、できれば目は閉じていてください・・・。もちろん怖い場合は開けていただいて結構です。