歯科医院での歯磨き指導は超重要

いい年なのに歯医者に行ったら衛生士さんに歯磨き指導を受けて恥ずかしかった・・・・。そんな話を聞くことがあります。

国も歯磨き指導を重視

少子高齢化による医療費の増大を少しでも解消するため、あらゆる方策にて医療費削減が試みられる中、歯磨き指導をはじめとした口腔衛生指導が国民健康保険の対象になっているのは、口腔衛生が歯や口の疾病予防のために大変重要であると国が考えている証です。

歯磨きで生活習慣病予防

かつて成人病と呼ばれていた、がん、心臓病、脳卒中などを生活習慣病と呼び改め、食生活の改善や適度な運動を推奨するなどしてこれを防止していこうというのが近年の健康の保持増進に対する考え方の柱になっています。かつては病気になってしまったものにどう対処するかが医療現場やそれを管掌する保健行政の仕事でしたが、現在では疾病予防にも同様に重き置こうという方針です。病気にならなければ治療しなくて済み、国民は健康、国の財政にもいい・・・と、一挙両得だからです。

歯周病も生活習慣病の一つとされており、そのほぼ唯一と言っていい予防法が毎日の歯磨きやフロスの使用といった口腔清掃なのです。

また生活習慣病は成人の病気とされているため、若いうちから罹患するの虫歯は一般的に生活習慣病に含まれませんが、虫歯も毎日の食生活や歯磨きといった生活習慣によって左右されやすい疾病の一つです。

歯磨きはエチケットのためみならず

歯磨きは、顔を洗って、服装を整えて、髪形をセットしてという風にエチケットの一つとして捉えられることがあります。だからこそ、いい年をした大人が他人に歯磨きの仕方を教わることは恥ずかしいという風に考える方がいらっしゃるのかもしれません。確かに歯磨きはエチケットの一つでもあるかもしれませんが、それと同時に歯と口の健康を保持するという重要な役割があるのです。

以前のオガログ!『いい歯ブラシ、いい歯磨き粉とは何か』では以下のように書かせていただきました。

『ほとんどの人は自分は磨き残しがある思って毎日歯ブラシをしているわけではないと思います。しかし実際はかなりの数の人が実際には磨き残しがあるのが現実です。実際に磨き残しがあるかどうかは歯科を受診してチェックしてもらってください。 』


いい歯ブラシ、いい歯磨き粉とは何か – オガログ!

歯磨き指導は治療の一環

歯科医院での歯磨き指導は治療の一環です。そしてどこの歯科医院でも歯科医師や歯科衛生士は患者さんの口腔衛生状態の向上に真剣に取り組んでいます。是非恥ずかしがらずに歯磨き指導を受けてみてください。歯磨きは地味で簡単なように見えて意外と難しいですが、唯一かつ最高の予防法です。