口の中で使う鏡の役割

歯科医院で使用される器具で、治療に使用する柄のついた小さな円い鏡がありますが、これをデンタルミラー、通称ミラーと言います。

このミラー、当然ですが歯の裏などを見るための鏡としての役割もあるのですが、それと同じくらい重要な役割として治療中に舌や唇、頬をよけるという役割があります。どこの歯のどんな治療をしているかにもよりますが、鏡として使っている時間より舌などをよけるために使っている時間の方が長いと思います。

鏡としての使い方としては、ミラーを使って確認してから歯などを切削してという風に使うのが基本ですが、鏡を見ながら歯を削るなどの処置をする場合もあります。この場合は患者さんが寝た状態である上に、鏡で左右反転するので慣れないと感覚がつかめず作業は大変難しいです。

ちなみに口の中の水や唾液を吸う管をバキュームと言いますが、このバキュームも水や唾液を吸う役割のほかにやはり 舌や唇、頬をよけるという役割があります。 歯科医師の仕事は常に舌、唇、頬、そして唾液との戦いです。