歯医者は普段から人の歯を見るのか

お察しの通り、歯科医師は仕事をしていない時でも人の口元に目が行きやすいと思います。

しかしどんな人の口元でも注目するというわけではありません。歯科医師は毎日のように患者さんの口元を嫌というほど見ていますので、多少歯並びが悪かったり歯の色が悪かったりする程度では注目しません。

前歯が虫歯だったり、歯が抜けていたりするとさすがに気にはなりますが、それは歯科医師でなくても皆さん気になるでしょう。

ではどういうときに注目するかと言うと、特に芸能人に多いのですが前歯を全部セラミックに変えている人などはつい目が行きます。最近はかなり自然なセラミックを入れている方が多く、天然の歯と区別がつかない場合もありますが、いかにも人工の歯を入れてますという感じの口元はつい見てしまいます。

上の歯の前から4番目の歯がない方の口元もよく目が行きます。前から3番目の歯までは他人からもよく見える前歯ですので、歯が抜けてもすぐに入れ歯ないしブリッジ、インプラントとなどの形で対応する方が多いのですが、笑わない限り見えることのない4番目の歯を抜けたままにする方を時々見かけます。そういう口元を見かけると「あっ!」となるわけです。

まれに上の歯の側切歯と呼ばれる前から2番目の歯が2本生えてる方がいます。こういう方は割と見た目的には違和感がなく普通なので、ご本人もそれが特殊であるという認識がない場合がありますが、歯科医師からするとすごく珍しいので「おおっ!」と言う風になるわけです。