近所同士の歯医者は仲が悪いのか

仲は悪くない

日本の歯科医院の数はコンビニの数より多いと言われており、特に当院は駅に近いということもあり周囲には何軒もの歯科医院があります。これだけ密集して歯科医院が林立していればお互いがしのぎを削り合い、敵対関係にあるのではないかと思われるかもしれませんが、実際にはそういうこともありません。

歯科医師会などで知り合いであることが多い

全員ではありませんが、歯科医院の院長の多くが歯科医師会に所属しています。歯科医師会は会員同士が会務や厚生事業を通じて知り合いになり懇親を深める機会もあるので、ちょっとした会社や学校のような存在とも言えるかもしれません。その中でも、一緒に旅行に行ったりゴルフに行ったりと、特に仲良くなる会員もいます。

近隣の歯科医院であっても院長同士が知り合いであることが多く、個人的に仲が良いというケースもめずらしくありません。

歯科医院が沢山あり過ぎるが故に

近隣の歯科医師同士がそんなに険悪なわけでない理由は他にもあります。それは歯科医院がたくさんありすぎるからです。その町に歯科医院が2軒しかなかったとしたらお互いを強く意識し合うライバルになるのでしょうが、当院がある調布のように徒歩圏内に何十軒もの歯科医院があるような環境では、特定の1軒の歯科医院をライバル視したところで仕方がありません。かといってその何十軒全部といがみ合っても疲れるばかりです。

敵視はしていないにしても、それでもやはりある意味ライバルであることは変わりません。遠くで歯科医院を開業している同級生とは、経営のことも含めて何でも話しますが、近所の歯科医師にはそこまでオープンにすることをお互いに敬遠しがちではある思います。

ビジネスパートナーである場合も

また近隣の歯科医院同士の関係で言うと、一般の歯科と矯正歯科の関係は言わばビジネスパートナーです。一般の歯科が矯正歯科に矯正治療をお願いし、矯正歯科は一般の歯科に抜歯をお願いするなど、お互いが協力関係にあるとも言えます。

いずれにしても近所の歯医者同士はいがみ合ったり、はたまた嫌がらせまがいの事をしあうような険悪な関係ではないという事だけで知っていただければいいかなと思います。