歯科医院が日曜日に診療しない理由

歯科医院が日曜日に開けない理由は患者さんが来ないからです。

日曜日に診療していれば便利なのに

病院や歯科医院が日曜日に開いていたら便利なのになぜ開けないのか、という意見をよく目にします。子供も日曜日は学校が休みですし、お仕事されている方も日曜日がお休みの方が多いので、確かに日曜日に受診できれば大変便利なように思われます。

当院もかつて日曜診療していたことも

そんな要望に応えるべく、当院も十数年前に日曜日に診療し、休みは木曜と祝祭日のみにしていた期間がありました。看板も書き変え、ホームページも書き変え、患者さんにもことあるごとに日曜も診療していることを伝えていました。しかし、全然患者さんは来ないのです。

日曜日は大体1人か2人の来院で、全く患者さんが来ない日もあったように記憶しています。日曜日に診療していることを決めてもすぐには周知されるわけではないので、患者さんが少なくてもしばらく我慢して開け続けていたのですが、2年が経過しても一向に患者さんが増える様子はなく、辛抱しきれず再び日曜日は休診に戻してしまいました。

日曜日に患者さんが来ないのは周知の仕方が悪い自分の歯科医院だけかとも考えたのですが、当院と同様に日曜日を診療日にしていたが患者さんが来ないのでやめたという知り合いの歯科医師の話を何例か聞いたことがあります。

よっぽどうまくやらないと日曜日には患者さんは来ないのです。

日曜に患者さんが来ない理由

しかし、例外的に駅ビルやショッピングモール内にある歯科医院は日曜日にもたくさん患者さんが来るようです。そういった施設の中では他の店舗が営業してるので歯科医院も当然開いていると思われるでしょうし、実際にその場で見て診療中であることが確認できるからでしょう。

町の中にある歯科医院はそうはいきません。多くの歯科医院が実際そうであるように、日曜日はどうせ閉まっていると思われるでしょうし、徒歩であっても車であっても移動中に通りすぎる風景のほんの一部でしかない歯科医院が開いているか閉まっているかはほとんどの方は気に留めることはないでしょう。特に当院のようにビルの2階にあるような歯科医院ならなおさらです。

このような理由で日曜日には患者さんが来ず、多くの歯科医院も閉まっているのです。もちろん日曜日という曜日自体に需要が少ないということもあるのかもしれませんが。

日曜に閉まっていても土曜なら開いている

しかし、都心のオフィス街にある歯科医院などを除いて、土曜日であれば大概の歯科医院は開いています。土曜日に診療することによって自分の休みの日に受診したいと考える患者さんの需要は大体吸収できますし、実際に土曜の午前中は週の中でも一番混みあう時間帯になっています。

日曜でも必ずどこかの歯科医院が開いている

また日曜日や祝祭日、年末年始であっても各自治体は休日当番医や休日診療所などを用意していますので、急な受診を必要とする方にも対応できるようになっています。 医科・歯科問わず休みの日に急に受診する必要が出た方は自治体のホームページを見てみてください。そこの住民でなくても受診することができます。