歯学部の志望動機
私もそうですが、歯学部の志望動機で一番多いのは親が歯科医師だからというパターンが一番多いと思います。私の大学の同期の半分ほどは親が歯科医師で、本人たちに尋ねてもやはり「親が歯医者だから」と返ってきます。それ以外に独立したちゃんとした動機がある人もいるのかもしれませんが、その人もきっと親が歯科医師だったからこそ歯学部を志望するに至ったのだと思います。
次に多かったのが医学部を志望していたけれども受からなかったからあきらめて歯学部に来たという人たちです。具体的に統計を取ったわけではありませんが、体感として同期の3割くらいはこのパターンだったと思います。自分も遅れて歯学部に入学した身で、卑下する意図は全くありませんが、医学部をあきらめて歯学部に入学する人は3浪、4浪、あるいはそれ以上と多浪生が占める割合が高いのが特徴です。
親が歯科医師ではない上に、それまで医学部受験に挑戦していたわけでもなく、純粋に歯科医師になりたくて歯学部に来たという人も数は少ないですが、いるにはいました。ただその場合でも、医療業界に興味を持ったけども学力的に歯学部が自分にはちょうどいいかなという理由で医学部ではなく歯学部を選んだという人が多かったように思います。
また前職が歯科技工士や歯科衛生士、はたまた看護師や針きゅう師などの別の医療職にあった人が一念発起して歯学部に入学するという人も何人かいました。医療職ではない普通のサラリーマンだった人が歯学部に入学する場合もありましたが、やはり親が歯科医師だったにも関わらず普通の大学を出て勤め人をしていたけれども、それを辞めて歯学部に入学するというパターンが多かったように思います。
「兄弟が歯学部に入学したので」「兄弟が歯科技工士になったので」など、身近な人が歯科業界にいるのでというパターンもちらほらききました。
また志望動機は時に単純ではなく、これまで書いてきたものの複合技みたいな形で「サラリーマンとして働いてきたけど弟が歯学部に入学したので自分も転身を考えた」みたいな人や「医療業界にいたが処遇が良くないので医師になりたいけど自分にとっては難関なので入学しやすい歯学部へ」みたいな人もいます。
ちなみに親が歯科医師なので自分も歯科医師になることも考えたが、学力的に医学部に入れそうなので医学部を目指すというパターンも少なからず耳にします。
以上綴ってきた内容は私が学生時代の話ですので、現在とは状況が多少違いますが大筋はそんなに変わらないとは思います。
いずれにしても歯学部は入試偏差値的に完全に医学部の下位互換のような形になっているので志望動機の話になると互いが交絡してきます。