歯医者あるあるランキング
歯医者あるあるランキングという記事を見かけましたので、順位発表形式で歯科医師の立場からコメントしていきたいと思います。
10位 歯科助手さんの笑顔がやさしいと安心する
これは大変よくわかります。我々歯科医院のスタッフは歯を削ったり歯を抜いた入りするのは毎日のように行う処置なので当然不安は持っていませんが、患者さんにとっては一大事であることは認識しています。だからこそ患者さんが安心して治療が受けられるようにするために、不安を取り除けるようなお声がけや笑顔を欠かさないように努めています。
9位 歯医者サボってしまい行きづらくなってフェードアウトする
例えば、お忙しかったりする中で、歯の痛みも取れたので歯医者に行くのが億劫になるお気持ちはよくわかります。実際に患者さんが治療途中で来なくなることはよくあることなので、歯医者さん側は意外と気にしていません。治療を中断して状態が悪くなるのは避けたいところです。是非サボったことに気後れすることなく治療を再開してください。
8位 口を開けすぎて顎が外れそうになる
治療中はできるだけ患者さんの負担にならないよう、休憩を挟むなどして可能な限り連続して口を開けている時間を短くするよう心掛けるものですが、処置によっては長い時間大きな口を開けていなければならない場合もあります。顎が外れそうになったり苦しい場合は手を挙げるなどして伝えるといいと思います。
7位 歯を削る音でむず痒くなる
キーンというあの音は薬品の臭いと共に歯医者の嫌われる要素の一つです。ちなみに当然と言えば当然ですが、歯科医師自体はあの音はあまりにも聞き慣れ過ぎているので聞いたところで全くなんとも思いません。
6位 唾液が溜まってむせる
唾液や注水によって口の奥に水がたまり溺れそうになるという話はよく聞きます。こまめに吸い取るようにしていますが、少量でも苦しいと思われる方もいます。苦しい場合は手を挙げるなどしてお知らせくださればいいと思います、
5位 治療中は目をつぶってしまう
オガログ!のアクセスナンバーワン記事である『治療中に目を開けるか閉じるか』で書いたように、目はつぶっていただいた方がありがたいです。
4位 「こんなになるまで放っておいて!」と怒られそうでコワイ
こちらに関しても過去のオガログ!『歯科医が長年放置した虫歯を見ると・・・』で書きましたが、おそらく多くの歯科医師は治療しがいがあると受けてめるはずで、怒られるなどということはないと思います。少なくとも小笠原歯科医院では怒りません。
3位 治療中に唇が乾く
これも治療前でも治療中でも結構ですので、その旨お伝えください。ご自身でリップクリームを塗って下さってもいいですし、必要な場合は歯科医師が唇に保湿のためにワセリン等を塗る場合もあります。
2位 治療中の舌の置き場に迷う
これもオガログ!『治療中に舌の位置をどうするか』で書きましたが、舌はよけたり、場所を移動したりせず、リラックスした状態で何もしないのが正解です。その方が治療する側としてはやりやすいです。
1位 本当に歯が痛い時しか行かない
麻酔は症状が強ければ強いほど効きづらいです。基本的に麻酔は何としても効かせるようにしますが、元の痛みが強いほど麻酔の量も多くなりますし、歯根膜腔麻酔や歯髄腔内麻酔など麻酔自体が痛い麻酔の注入法を選択せざるを得なくなる場合もあります。症状の弱いうちに、そしてできれば痛みなどを自覚しなくても定期的に歯科医院に通って検診を受けることにより、早期の治療が可能になり治療も楽になります。何より虫歯や歯周病は治療しなくて済むように予防することが大切です。
以上になります。全体として言えることは不快や心配な事があったらその旨お伝えいただければ解決することが多いので、細かいことでもお気づきの点は歯科医師やスタッフに伝えることが大切だと思います。